あずましいなあ、北海道。

最近大雪の情報をテレビで見てはいましたが、東京はカラカラに乾燥した快晴が続いており、イマイチ実感がありませんでした。札幌に着くと銀世界。やっぱり日本は冬だったと今さらながら思ったわけです。
　雪。北海道や北陸等、雪国に住む人にとっては幻想など抱いている暇などなく、厳しい生活が始まります。水道管が凍ったり、朝起きると腰位まで雪が積もっていたり・・・

　雪が降るとほっとするような暖かい雪の匂いを感じます。夜空の深い紺色も鮮やかな気がしてしまう。稽古帰り、実家のある駅に着くといつもこのきれいな空と澄んだ空気を味わい、ちょっと幸せ気分になります。
　うってかわって東京で雪が降るとどうなるか・・・
降るのは非常に湿った雪なのですが、３センチ位積もると大騒ぎ。車は坂道で滑っているし、JRなどの交通機関も麻痺。そういえば数年前に電車が満員の乗客を乗せたまま何時間もストップしたことがありました。
そして、テレビでは雪道の歩き方を説明したり。３センチの積雪で雪掻きしちゃったりもします。
雪国育ちの私にはそんな一生懸命な東京の人たちがかわいらしく見えてしまいます。いえいえ、雪国ではないところに雪が降るわけですから当然ですよね。
　反面、夏の暑さを考えると立場は逆転。ここ数年のヒートアイランド現象で東京は都心部で４０℃近くにまでなります。暑い地方から北海道へ来た観光客は、北海道の人が「暑い、暑い」というのを聞くと「甘い！北海道は涼しいではないか！！」と思うのかもしれませんね。

いずれの季節も北海道は「あずましい」のであります。