家の目と鼻の先にコンサートホールがあります。まだ出来て何年もたっていない新しいホール。いつか入ってみようと思いつつもまだ一度も足を踏み入れていませんでした。が、ついに先日行ってきました。
ウィーン・シュトラウス・フェスティバル・オーケストラのニューイヤーコンサート。ヨハン・シュトラウス?のポルカやワルツ等、何ともお気楽な曲目。そのうえ粋な演出がちらほらとあり、客席と一体となるようなコンサートでした。
さて、そのコンサートのプログラムを見るとツィターの独奏が入っているではありませんか!もうピンときた方もいらっしゃることでしょう。そうです、映画「第三の男」のテーマ曲“ハリーライムのテーマ”です。今でもCMなどでよく耳にしますよね。
「第三の男」との出会いは大学時代の英語の講義でした。のっけから葬儀のシーンで何だか嫌だなぁと思ったのが第一印象。まだその頃は映画を観ていませんでしたが講義でようやく最後までたどりついたとき、さて映画を観てみようかと思ったのです。何しろ必死で訳しながらサスペンスを読んだのですから、物語のスリルに加えて英単語に四苦八苦した疲労もプラスされ、非常にドロドロとしたイメージがあったのに、映画をみてビックリ!!いえ、聴いてビックリというのか。ツィターの軽妙な音色とメロディーに意表を突かれたのです。「ずいぶん呑気ではないか!」と。
しかし、緊迫したときに流れるツィターのトレモロはちょっと独特の雰囲気。気持ちをストーリーの進行方向に誘導されているというより、自分自身がストーリーに翻弄されているような・・・。
そんな事を思い出しながら今か今かと待ち、ついにツィターの生演奏を聴いたのです。
ホールの中で響くツィターはとても軽やかで暖かい。そしてグイッと集中させるような空気が流れ、でもそれは決して疲労を伴う集中ではなく何とも心地良い。残響の少ない弦の軽やかな音色に客席は一段解れたような雰囲気になりました。また映画の様々な名場面を思い出したりして・・・
ほんの数分が充実した時間に感じられたのでした。
さて、そのコンサートのプログラムを見るとツィターの独奏が入っているではありませんか!もうピンときた方もいらっしゃることでしょう。そうです、映画「第三の男」のテーマ曲“ハリーライムのテーマ”です。今でもCMなどでよく耳にしますよね。
「第三の男」との出会いは大学時代の英語の講義でした。のっけから葬儀のシーンで何だか嫌だなぁと思ったのが第一印象。まだその頃は映画を観ていませんでしたが講義でようやく最後までたどりついたとき、さて映画を観てみようかと思ったのです。何しろ必死で訳しながらサスペンスを読んだのですから、物語のスリルに加えて英単語に四苦八苦した疲労もプラスされ、非常にドロドロとしたイメージがあったのに、映画をみてビックリ!!いえ、聴いてビックリというのか。ツィターの軽妙な音色とメロディーに意表を突かれたのです。「ずいぶん呑気ではないか!」と。
しかし、緊迫したときに流れるツィターのトレモロはちょっと独特の雰囲気。気持ちをストーリーの進行方向に誘導されているというより、自分自身がストーリーに翻弄されているような・・・。
そんな事を思い出しながら今か今かと待ち、ついにツィターの生演奏を聴いたのです。
ホールの中で響くツィターはとても軽やかで暖かい。そしてグイッと集中させるような空気が流れ、でもそれは決して疲労を伴う集中ではなく何とも心地良い。残響の少ない弦の軽やかな音色に客席は一段解れたような雰囲気になりました。また映画の様々な名場面を思い出したりして・・・
ほんの数分が充実した時間に感じられたのでした。