窪田式本の選び方

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365日、なんとなく手元に本がなければ寂しくなってしまいます。長時間移動するときはもちろん、お風呂の中や寝る前など、ちょっとの時間でも活字を追いたくなります。
さて映画の選び方に続き、本の選び方です。
映画の場合とちょっと違うところ。それはこだわりの無いときは基本的に「ミステリー・事件物」を読んでいるということ。そうと決めているわけではなく、映画でもドラマでもミステリーが好きなので自然と選んでしまうのです。だから特に気になる本がない時は「事件を解決するか!」という気分になり“○○の事件簿”とか“△△殺人事件”と名のつく本を読み、すっかり探偵気分になっています。ミステリーには続編が出ることが多く、新刊を待っているシリーズもあり・・・この調子でいくとミステリーに偏りがち。そこで時々違うジャンルに飛び込みます。ではどんなものを読むか。これもまた気分次第なのですが・・・
まずはニュースなどで気になる事を知るために読む場合があります。去年でいうと株式の仕組みなどがそうでした。導入はわかりやすいのに段々難しくなり、長いカタカナの専門用語が出始めた頃にはすっかりクタクタ。
さて忙しい日が続いているときはコラムやエッセイ。笑っちゃうような内容のものを選びます。一話が短く、語り口調なので文字を追うのも気楽です。一時期夢中になったのは「鉄道員」で有名な浅田次郎と原田宗典。面白くて声が出そうになるので電車の中で読むのは大変でした。
表紙や題名が気になる場合は書店に行く度に気になって仕方が無いので必ず読んでみます。こんな場合はたいてい面白く、その作家にどっぷりとはまってしまうので、違う作品を次々と手にしてみます。
こんなことをしているうちに、現代の口調や話の展開のスピード感に疲れてしまう時がやって来ます。そうなると日本文学の名作の出番!美しい言葉の、流れるような文章に触れると気持ちが落ち着いてきます。
逆に選ばないものというのもありまして。「必ず泣ける!!」と帯に書かれているとなぜか気持ちがひいてしまうんですね・・・去年はこの手の本が多く書店に並び、映画化もされていました。もしかしたら「食わず嫌い」なのかもしれませんね。