どうにもよろしくない・・・

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人それぞれ好みが違って当然。まして物も情報も溢れんばかりの現代は自由に選べる時代。それはわかっているのだけれど・・・
今年初めて観に行った映画はハリウッド映画。普段はどちらかというとミニシアターに行くことが多いのですが、新年だし景気良くハデなものを観ようではないか!ということで、何かと話題の二人ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが主演の話題作を観に行ったのです。
この映画の感想を一言で言うと「なぜR指定じゃないの?」。
性的描写がどうこうではなく、アクションが過激すぎるのです。主演二人が殺し屋役だからということもあってか、銃を撃って撃って撃ちまくる!夫婦で激しい殴り合いをする!包丁が飛ぶ!当然人間もバタバタと倒れていく・・・
アクション映画だから当然、とは到底思えないような激しさ。しかも映画情報誌では「ストレス発散に適した映画」と書かれてある。ふと最近ニュースで増えてきた悲惨な殺人事件が頭をよぎります。小学生が犠牲に、また小学生が加害者だったという事件や精神的に未成熟な大人が引き起こす事件が増え、社会的な問題になっています。まだ判断力のない子供達が「ブラピがかっこいいから」「アンジェリーナが好きだから」といってこの映画を観たとしたら・・・そしてもしその中にストレスを発散したと感じた子供がいたとしら、それは非常に危険だと思うのです。
ハリウッド映画は巨額を投資し、圧倒されるような迫力ある傑作を多く生み出しています。しかし最近のこの手の「戦い」が描写される作品には、「戦争を仕掛ける国の映画だな」と思ってしまうような激しい場面が多いような気がします。最後に拳銃で犯人を撃ち、一件落着というものも少なくありません。

そんなわけで衝撃と疑問を抱き映画館を出た私。「次回はコメディー映画だな」と寒空に誓ったのでした。