聞き違い・勘違い・でも重大?

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例えば♪“思い込んだら〜”→“重いコンダラ〜”というような・・・。
皆さんにも少なからずこういった勘違い、聞き違いをした経験があると思います。
私の場合は・・・
まだ年齢が一ケタだった頃、ニュースで耳にする「汚職事件」という言葉に「お食事券」だと思い、えらく高額なお食事券をあげたり貰ったりしていて、それはとても悪いことなんだと思っていました。それから「高校3年生」という歌。“赤い夕日が校舎をそめて〜”という節を“赤い夕日が紅茶をそめて〜”と思っていました。ナルホド、夕日が紅茶を透き通る紅い色にすると歌っているんだ!オシャレ!!そう信じていたのは大きな勘違いでした。
さらに「遺憾の意」という言葉は「遺憾のイ」。遺憾という言葉の頭文字“イ”ですよ、ということかとも思い込んでいました。

さてこの「遺憾」という言葉は、私が常々気になっている言葉です。ニュースで耳にする時、その事件の状況にそぐわないような、違和感を覚えることが多いのです。例えばこんな時です。
最近またその言葉を耳にしました。今、投資問題でニュースを騒がせている日銀総裁の釈明発言の中です。自分の行いが不適切だったことを認め、「大変遺憾に思います。」と言っていましたが「遺憾」とは、残念、気の毒、心残りな様子を表す言葉。“申し訳ない”という謝罪の意味で用いたのだとは思いますが・・・その使い方はどうなのか??仮に謝罪の意味があるとしても、自身の起こした事に対して「遺憾に思う」というのは、客観的な印象がしてしまいます。このように、「ごめんなさい。」という意味で使われる時に違和感を覚えてしまうのです。しかもそういった場合、たいてい用意された原稿を読み上げている。やはりどこか人事のような印象がしてしまいます。
しかし、「残念」という意味で使われる時はずっしりとその言葉の重さを感じます。裁判結果に対しての記者会見などでは説得力が増すような気もします。あくまで私個人の感覚ですが・・・

同じ事を表現したくても、どんな言い方をするかで相手を喜ばせたり不快にさせたり。
言葉の選択は本当に難しいものです。