どうかお許しを

知り合いのシャンソン歌手の方のリサイタルがあり行ってきました。毎年秋に開いているこのリサイタルには固定客が多く、その期待を裏切らない楽しいトークと歌で客席を魅了しています。場所は赤坂の草月ホール。２０００年にわが札幌室内歌劇場が｢唱歌の学校｣の東京公演を行ったホールです。

さて、ここ数年このリサイタルの場内アナウンスをしているのは何を隠そう私です。そうはいっても当日生でアナウンスしているのではなく、事前に（たいてい前日）録音をとり、それを流しています。
リサイタル前、休憩中、終了後の３種類のアナウンスを録音します。注意事項や物販のご案内など以外に情報が多い。そうなると一番気になるのがアクセント。そう、北海道（しかも浜言葉のさかんな地域）に生まれ育った私は、途中で止まってしまうことよりも訛ったアクセントで読んでしまうことを最も恐れます。“いつか「オール浜言葉」で場内アナウンスしてみたいなぁ”と途中でめげそうになるもののそうはいかない。ということで原稿はいろいろな書き込みでいっぱい、見た目はいたずら書きのようなものになっています。

昨日もリサイタルの合間に自分の声のアナウンスが流れていました。（これはちょっと不思議な状況です）
“ホール内でのご飲食、写真撮影はご遠慮願います。”
確かに私の声はそう言っていました。
“ホール内でのご飲食、写真撮影は・・・”
“ホール内でのご飲食・・・”
ご遠慮できませんでした。ごめんなさ〜〜〜い！！とにかく咳が止まらず、さんざん歌った後ということもあって喉がイガイガし続け、水を飲んだり飴をなめたりなんかして、必死に咳をこらえていました。自分で注意を呼びかけておきながら何という・・・。

でも一番後ろのＰＡ隣の関係者席にひっそり座っていたのでどうかどうかお許しを！！！！