移動は楽し。

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秋が深まる北海道。
稽古が進む歌劇場。
ちょっと焦る窪田晶子・・・がんばろう。
前回、野球だ稽古だ本番だと騒いでいた私、またまた4日から札幌に来ているのであります。そうです、ズンズンと迫ってきた“さっぽろオペラ祭”に向け、「唱歌の学校」の稽古と翌日のフィナーレコンサートの練習のためにやって来たのであります
それにしても来るたびに秋が深まる北海道。千歳空港から札幌へ向うなだらかな風景も褐色に染まり、いよいよ冬支度の雰囲気が感じられるようになって来ました。

こうも行ったり来たりしていると「移動時間が長くて大変だね」とよく言われます。東京を発ち北海道に到着するとまっすぐ稽古場へ。21時に稽古が終わってJRに乗り、実家にようやく到着するのは23時頃。移動日はいつもこんな感じです。確かに長い。でもいまだかつてこれが苦痛だと思った事がないのですね・・・むしろ楽しい。私はオメデタイ性格のようです。
それはナゼか。まずは“飛行機&空港が大好き”ということにあります。月に何度も空港に行くにもかかわらず、毎回ウキウキして少し早めに到着し、搭乗手続きをさっさと終えてさあ自由時間。書店で本を調達したり、“東京ばなな”の売り子さんの見事な販売トークに聞き入ったり、時間の限り散策。空港には神社や歯科があったりします。
手荷物検査場を通り抜けると、今度は大好きな飛行機が見える。チビッコ級にテンションがあがり旅気分もここでグッと上昇。今日はどの機種に乗るのかというのも楽しみの一つ。
私はボーイングよりエアバスが好きなので、それに乗れる日は気分も高揚します。
さて機内に乗り込むといよいよ自分だけの時間が開始!なにしろ移動中は座っているだけ。日常の雑用に追われることなく、自分のやりたいことに集中できる貴重な時間なのです。だから寝ている暇などない。本や新聞を読んだり、楽譜を開いて暗譜に勤しんだり、演技の反省をしたり、MDやCDを聴いたり・・・まさに自習室感覚。
稽古場に着けば今度はわが札幌室内歌劇場のメンバーに会える。いつも東京で一人ぼそぼそと練習しているので、ようやく合流しほっとする時間です。
そして家路に着くまでの列車内でもまた“私の自由時間”を満喫。

ということで、長い移動時間も見方につけ、只今「唱歌の学校」の稽古に奮闘しているのであります。
“唱歌”という日本の財産を、仲間と一緒に歌える幸せを感じつつ・・・