ばらの騎士

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R・シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」
そもそもR・シュトラウスが好きなので、歌曲もオペラも交響詩もあれもこれも興味深いのですが、このオペラは特に私の好きな作品。
この「ばらの騎士」の公演が新国立劇場でまもなく始まるのですが、それに先立って昨日ゲネプロがあり、出演者から入場証をもらって観に行ってきました。
甘美で色彩豊かな音楽。一気にストーリーの中に引き込まれ、陶酔しているうちに4時間が過ぎていました。久しぶりに非日常を味わったというか・・・

「音楽とドラマの融合」。
R・シュトラウスのオペラの魅力はやはりこれに尽きるような気がします。ワーグナーの影響もありライトモティーフが使われ、また巧みなオーケストレーション。オクタヴィアンとゾフィーが人目ぼれするシーンなどは、ただ二人が向かい合って立っているだけでも、甘美な音楽がその二人の心情を全て描ききっている。
私にとってのこのオペラの醍醐味は、最後の元帥婦人、オクタヴィアン、ゾフィーの三重唱からオクタヴィアンとゾフィーの二重唱で幕が下りるあたりです。もうこのアンサンブルを聴くために長時間観ているといってもいい位です。オペラが始まってまもなく現れる“銀のばら”のモティーフに一瞬ドキっと胸が高鳴り、終盤のアンサンブルへの期待をする。そして拍手のタイミングもなく1幕1幕が美しい音楽に誘導されて進んでゆきます。ドタバタした事柄が治まり、やがて舞台上に元帥婦人とオクタヴィアン、ゾフィーの3人が残ると、「待ってました、この時を!!」というお待ちかねのシーンなのです。
ばらの香りが漂ってきそうなまでのあの甘美なアンサンブル・・・音楽もさることながら元帥婦人のセリフにもまた酔わずにはいられない!

ということで、昨日はうっとりした時間を過ごしたのでした。オペラっていいですね、改めて。
さて今日からまた一週間が始まります。皆さん、頑張りましょう!!