懐かしさ

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懐かしさを感じるのは??

“懐かしい”という言葉が出るとき、そこに至るまでの時間の長さはその時々で様々です。例えば“子供の頃が懐かしい”という場合はある程度の年数が経っています。世代によってその年数も様々。また、先月15日のコールピッコラの旗揚げコンサートなども“みんな頑張っていい演奏だったな〜”と、今となっては懐かしい思い出。しかしまだ一ヶ月前の出来事。

最近、団塊の世代を対象にした工作キットが多く売られています。昭和の町並みや鉄道模型など、懐かしい昭和の時代が出来上がるようになっているそうです。思い出すのは映画「三丁目の夕日」。昭和の町並み、人々の生活を描いたほろっとする映画でした。
昭和は64年弱の長い時代だったので、私も昭和生まれとはいえ、この映画を観て懐かしさは感じなかったのですが、レトロな街の雰囲気と人の温かさに、この時代を懐かしむ人々のじんわりとした思いがそっとしみ込んでくるようでした。

・・・そこで。
今を必死に生きている私たちは、数十年後、今の何を懐かしく思うのだろう?と思うのです。
「パソコン?あったね〜、懐かしいね。あれでよく晶子の小話なんて書いてたよ。今パソコンってあるのかねぇ」とか「そういえば昔、携帯電話ってあったよね。あの頃はメールが流行っていたね。おお、懐かしい!」なんて言っていたりして・・・。
これ以上どれだけ文明が発展していくのだろう?いま普通に接している事や物の一体何が、この先廃れていき、そして懐かしく思い出されるのだろうと。

答えなど分かるはずはないのですが、最近気になっていることでした。