時計台コンサートVol.58 「メロディの戯れ」 ~バロックの饗宴(競演?)~
◇日時◇ |
02/16(火)
19:00開演
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◇会場◇ |
札幌市時計台ホ-ル 地下鉄「大通駅」から徒歩で
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時計台コンサートVol.58 「メロディの戯れ」 ~バロックの饗宴(競演?)~ 様々な手法で人の機微や精神を巧みに把握した バロック・古典の作品を紹介。 歌、ピアノ、ヴァイオリン、チェロが 自由に競い合いながら、 メロディを奏でます。 ■日時:2010年2月16日(火) 19:00開演 ■ところ:札幌市時計台2階ホール ■料金:コンサ-ト料金:1,000円 (支持会900円) ■チケット購入・お問合せ:札幌室内歌劇場 011-588-4738 ■主催:NPO法人札幌室内歌劇場 ■後援:札幌市、札幌市教育委員会 出演- 萩原のり子(Sop)
- 富岡雅美(Vn)
- 川崎昌子(Vc)
- 浅井智子(Pf)
演奏曲目- ヘンデル : シャコンヌ/ヴァイオリンソナタ ニ長調
- パイジェルロ : うつろの心
- バッハ : カンタータ
- フランクール : チェロソナタ ホ短調 ほか
~バロックに思いを寄せて~ 「バロック音楽」と一口にいってもその時代は1600年代から1700年後半までの約一世紀半にも及び、イタリア、フランス、ドイツなど、それぞれの国や民族にさまざまなスタイルの音楽があります。現代のわれわれの耳にはバロック音楽はどちらかと言うと心地よい安らぎの音楽に聴こえますが、それ以前のルネッサンス時代の音楽からみると「速さ、強弱、音色の対比による劇的な感情表現」の音楽でした。 ポルトガル語で「いびつな真珠」(barroco)という意味の「バロック」という呼び名は、後世の人が一時代前の音楽を皮肉って使い始めたようですが、この混沌とした時代なくしてその後の素晴らしい音楽は生まれなかったことでしょう。 それまでの平坦な音楽から言葉の力に導かれて旋律が踊りだします。躍動的なリズムや新しい和声が生み出され、陰影や色彩を加えていきました。歌はより声楽的に、楽器はより器楽的に独自の道を歩み始めます。美しく調和するさまざまな試みの中で、ときには対立によって生じる摩擦までも音楽として表現されていくのでした。かつての典礼用音楽は街に飛び出しして人々の感情に訴えるようになったのです。そして、わたしたちが探求しているオペラが誕生したのもこの時代です。 今夜ご紹介するのはそんな時代のほんの一握りの楽曲ですが、バロックの息吹に想いを馳せながらドラマチックに、そして無邪気に演じてみたいと思います。
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