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札幌室内歌劇場第35回公演 
オペラ「音で描くギリシャ神話」

◇日時◇ 07/30(日) 15:00開演
◇会場◇ 札幌サンプラザホ-ル 地下鉄南北線「北24条」徒歩3分

 

愛憎、不倫、誘拐、陰謀、人間臭い神様たち。ギリシャ神話の世界では、神々も人間も大騒ぎ!

 
      半獣半人のパンに迫られニンフのシュリンクスは、「葦」に変身
 
            浮気を繰りかえす神々の王ジュピター!
 
                    父を殺し、母と結婚していたエディプス王
 
                             ギリシャ一番の美女ヘレネの拉致がトロイ戦争の原因
 
                                     美少年アドニスを愛してしまった美神ヴィーナス・・・・
 
                                                  美少年ナルシスは泉に映った自分の姿に夢中
 

作・構成・編曲
音楽監督
岩河智子
演出中津邦仁
料金一般 6,500円
学生 4,500円
支持会 5,000円/支持会学生 4,000円
身障者 500円(五百円!)
チケット販売※6月4日以降
オフィス・ワン 011-612-8696
(平日午前10:30~午後6:00)
チケットのお申し込みはこちらでも承ります

 

主催:NPO法人札幌室内歌劇場
後援:札幌市、札幌市教育委員会
Special Thanks:札幌大谷学園、萩原整骨院、クニ美容室、ヤマハミュ-ジック北海道

 

出演・室内楽・スタッフ

 
出演:声楽
窪田晶子 Sop 倉本真里 Sop 土本麻生 Sop 万城目佳奈 Sop 三浦志緒理 Sop 
森千絵子 Sop 萩原のり子 Sop 渡辺ちか Sop 石田まり子 Mezz
松田久美 Mezz 遊佐悦子 Mezz 安田哲平 Ten 橋本卓三 Ten 石鍋多加史 Bar
 
出演:器楽
蠣崎路子 Fl 富岡雅美 Vn 川崎昌子 Vc 浅井智子Pf  伊藤桂子 Pf 岩井沙織 Pf
駒崎志保 Pf 後山美菜子 Pf,Cemb 土屋益子 Pf 須藤尚美 Pf 渡辺桃子 Pf
 
出演:ゲスト
河野真士 Cond 田中誠 Ten 長野啓太 Ten 磯谷大樹 Bar 鈴木貴奈 Arp 他
 
公演スタッフ
音楽監督/岩河智子、演出/中津邦仁、舞台監督/坂本由希子、音楽アドバイザ-/則竹正人、メイクアップ/藤原得代、製作/福地美乃・時岡牧子・オフイス・ワン
 
 
 

演奏曲

【第1部 ギリシャ神話の神々たち】
 
Ⅰ.オリュンポスの神々
1.アポロン賛歌/フォ-レ 
2.バッコス賛歌/シューベルト
3.アトラス/シューベルト
4.ダイアナ(狩のカンタ-タ)/J.S.バツハ
ミネルヴァ(満足せる風の神)/J.S.バツハ
ポセイドン(ウリッセの帰還)/モンテベルディ
キュ-ピッド(オルフェオとエウリディーチェ)/グリュック
ヘラクレス(岐路に立つヘラクレス)/ J.S.バツハ
5.ジュピタ-変身の歌(天国と地獄)/オッフェンバック
6.ジュノ-(セメレ)/ヘンデル
 
Ⅱ.変身譚
7.シュリンクス/ドビュッシ-
8.ナルシスとエコー/グリュック
9.ヴィ-ナスとアドニス/ジョン・ブロウ
 
Ⅲ.オルフェオ伝説
10.「オルフェオ」より/モンテベルディ
11.「パルナッソス山」より/クープラン
 
【第2部 パンドラの壷を開けたら】
 
12.トリパトス/ラヴェル
13.「プロメテウスの創造物」より/ベ-ト-ヴェン
 
Ⅳ.トロイ戦争
14.クリュタイメストラのアリア(アウリスのイフィゲニア)/グルック
15.トロイの木馬(トロイの人々)/ベルリオ-ズ
16.女たちの祈り(トロイの人々)/ベルリオ-ズ
17.ペネロペの嘆き(ペネロペ)/フォーレ
 
Ⅴ.運命の不条理
18.デルフォイの舞姫たち/度ビュッシ-
19.エディプス王/ストラヴィンスキ-
 
Ⅵ.オルフェオ伝説 大パロディ-
20.精霊の踊り/グリュック
21.はえの二重唱(地獄のオルフェオ)/オッフェンバック
22.ギャロップ(地獄のオルフェオ)/オッフェンバック

解説

■「ギリシャ神話」の世界にようこそ
 
 音楽、美術、文学・・・・西洋の芸術には、2つの大事な柱があります。一つは「ヘブライニズム」即ちキリスト教。そして、もう一つが「ヘレニズム」つまり、ギリシャの文化なのです。
 日本の八百よろずの神と同じく、ギリシャも多神教。大地の女神ガイア、空の神ウラノスから始まり、雷、泉、牧場、ぶどう、美、愛、死・・・・森羅万象に「神」を当てはめました。膨大な数の神様の中で、オリュンポスの十二神が特に有名ですが、この神たち、道徳なんかには全くしばられず、心のままに愛しあい、子どもを作り、神々の血統を増やしてゆくのです(Ⅰ.オリュンポスの神々)。
 また、川辺の葦や、花に変身する物語も多く見られます(Ⅱ.変身譚)。美しい自然にかこまれたのどかな国、ギリシャ。その牧歌的な景色の中で、古代の人々は想像力を羽ばたかせたのでしょう。
 詩人ホメロスの叙事詩「イーリアス」には、美女ヘレネを奪い返そうと、ギリシャが隣国トロイに仕掛けた「トロイ戦争」のことが語られています。シュリ-マンの発掘によって、実際の出来事だった可能性が出てきて、話題になりました(Ⅳ.トロイ戦争)。
 不死の神々と、死すべき運命にある人間が同居するのが「ギリシャ神話」の世界です。死んだ妻エウリディ-チェを冥界に取り戻しに行きながら、掟を破って後を振り向き、妻の姿を見てしまうオルフェオの物語は、モンテヴェルディ、グルックなど多くの作曲家がオペラ化していますが(Ⅲ.オルフェオ伝説)、離婚寸前の夫婦という設定の爆笑オペレッタ「地獄のオルフェ」まであるので驚きですね(Ⅵ.オルフェオ伝説大パロディ)。
 また、それと知らずに実の父を殺し、あろうことか実の母と結婚していたエディプス王の悲劇は、「ギリシャ神話」の世界をさらに深く掘り下げ、人間の本性を鋭く見つめるものです(Ⅴ.運命の不条理)。
 波乱万丈でロマンチックな「ギリシャ神話」の世界。作曲家たちは、さて、どんな音で描いたのでしょう? 早春の一日、音楽を聴きながら、地中海の陽光あふれる古代ギリシャに思いを馳せてみて下さい。
                                       音楽監督 岩河智子
 
 

 

 
 
 
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