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アナリ-ゼによるオペラ表現探求会(現在の札幌室内歌劇場)第1回公演 「モ-ツァルトワ-ルド」・歌劇「奥様女中」 G.B.ペルコレージ/作曲 岩河智子/編曲・音楽指導 中津邦仁/演出 ■日時: 1990年8月25日(土)18:30開演 1990年8月26日(日)13:30開演 ■ところ:札幌 ザ・ル-テルホ-ル ■料金:前売2,000円、当日2,500円 ■チケット購入・お問合せ:時岡牧子、岩河智子 ■製作:アナリ-ゼによるオペラ表現探求会(NPO法人札幌室内歌劇場の前身) ■後援:北海道二期会、札幌市、札幌市教育委員会、北海道新聞社 第1部 モ-ツァルトワ-ルド■出演・声楽
■出演・器楽
■演奏曲 1.序曲 全員 2.時岡牧子 三変化による「フィガロの結婚名場面集」 1)喧嘩の二重唱 ・フィガロの婚約者スザンナ/相川智子 ・横恋慕する老女中頭マルチェリ-ナ/時岡牧子 2)あけてよ早く ・伯爵の怒りに脅える間男-紅顔の美少年ケルビ-ノ/時岡牧子 ・脱出の手引きをするスザンナ/相川智子 3)夫婦喧嘩 ・怒る伯爵/則竹正人 ・すがる伯爵婦人/時岡牧子 ・得意がるスザンナ/相川智子 3.間奏曲 4.混声チ-ムによる「三人の侍女の三重唱」 ・第一の侍女/萩原徳子 ・第二の侍女/時岡牧子 ・第三の侍女/則竹正人 ■解説 モ-ツァルトは、<オペラ表現探求>最もふさわしい対象といえるでしょう。アリアの羅列にすぎない当時のオペラ作品を後目に、モ-ツァルトはその劇的才能を発揮し台本を豊かに膨らませ、ほかにまねのできないすばらしいオペラ的世界を作り上げました。緻密な性格描写、ドラマティックな構成、魅力的な旋律・・・探求の興味は尽きません。 私たち(探求会)は腕をふるって、モ-ツァルトの譜面の中からたくさんの魅力を掘り起こし、中津邦仁のフレッシュな味付けによって皆さんに楽しんでいただきたいと思います。 第2部 G.B.ペルコレージ作曲:歌劇「奥様女中」全一幕二場■出演・声楽
■出演・器楽
■演奏曲 1.前奏曲 2.第一場「朝、ウベルトの居間」 3.間奏曲 4.第二場「午後、同じ場所で」 「登場人物」 老主人路ウベルト/則竹正人 若き女中セルピ-ナ/萩原徳子 無口な下男ヴェスポ-ネ/中津邦仁 ■解説 1733年まじめなオペラ(オペラセリア)の幕間に上演されるコミカルな二幕のオペラ(インテルメッツォ)として作曲されました。 女中セルピ-ナは、養い親であるはずの主人の言うことも聞かずわがまま放題。ウベルトの悩みの種です。しかし、心の中ではひそかにウベルトと結婚したいと願い、知恵を絞るのです・・・ 今回は、ウベルトの心にもスポットを当て、人情の機微に触れたデリケ-トなドラマとして作り上げてみました。仮面を使った様式的に抑えられた動きの中で、音楽の生々しさが際立つ様子をご覧ください。 前奏曲と間奏曲として、同じ作曲家のオペラ「短気は損気」の前奏曲と間奏曲を借用して、納屋雪子のピアノ・ソロをお聞かせいたします。 公演スタッフ編曲・音楽監督/岩河智子 演出/中津邦仁 衣装/柳瀬朋子 チラシ・プログラムデザイン/森きよみ 第一回公演に寄せて 本日は、私たちの発表会にご来場くださいまして誠にありがとうございます。 この研究会は、クラシック音楽の楽しみをより多くの人と分かち合いたいと考える仲間が集まって結成しました。 私たちが会の名前として掲げている「アナリ-ゼ」とは、<音楽分析>つまり、“楽譜に隠されているいろいろな意味を読み取る作業”のことです。残念ながら、普通は単に学問的な研究に終わってしまいがちです。しかし、私たちはアナリ-ゼというものを“生き生きとした舞台表現をつくる手掛り”として考えているのです。楽譜の吟味と実際の演奏を繰り返しながら、自分たちの表現を作り上げてゆく。私たちはこの方法こそが、クラシック音楽の喜びを多くの人と分かち合うことにつながると確信しています。 今回の演奏会では、徹底した精微な楽曲分析を基に、拡大された私たちの表現力で、古いオペラ作品等を現代のドラマとして捉えた舞台をご覧頂きます。 まずは、存分にお楽しみください。そしてそのことで、アナリ-ゼの有効性と演奏表現の可能性を実感していただければ幸いです。 1990年8月 アナリ-ゼによるオペラ表現探求会一同 (第一回プログラムより) |
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